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メールの整理をしていたら20年くらい前大学時代に書いたレポートが出てきました。
我ながら変なレポートを提出する珍妙な学生だったのだなぁと妙に感心。
当時海外の学生と密に関わって得た気づきは、自分の人生に大きな影響を与えたのだとレポートを読んで気づかされたので一部をシェアしたいと思います。
(改行はブログ用に当時のものから変更しています)
ケース1.明石家さんま事件
土曜日の23時から明石家さんまが司会の「恋のから騒ぎ」という番組がある。
私は東欧系の友人たちと狭い賃貸アパートの一室で酒を飲みながらその番組を見ていた。
番組には20人くらいの素人女性が毎週出演し、
恋愛のこと、こんな男はダメだの、
デート中の失敗だのを明石家さんまからインタビューされ暴露してゆく。
そしてこの番組の終わりの「説教部屋」というコーナー、
このコーナーを見ているときに事件は起こった。
明石家さんまは最後に
「今日の説教部屋行きは○○ちゃんです。」といって
一人の女の子を拷問部屋のセットに連れて行き、説教をする。
その際、さんまはピコピコハンマーなどの実際は痛くない鈍器を持ち、
説教される女の子の頭をポカポカと叩くのであるが、、、
それを見たロシア人、激怒!!
「なんで女の子に暴力をする番組を流してるんだ!!
しかもあのビ〇チ、うれしそうにきゃっきゃ笑ってなんなんだこれは!!
ジャパニーズMedia イズ ファッ〇ン クレイジー!!」と番組と明石家さんまを大批判の嵐。
それを聞いた私は「ほんとの暴力じゃないんだから」と
明石家さんまを擁護する一方で
心の中ではこう思った。
確かにこの映像はなにかおかしいのではないか?
こういうのがエスカレートすると夫の妻に対する
ドメスティックバイオレンスというやつになっていくのだろうか。
しかし叩かれている女の子は嫌がりながらも明らかに喜んでいる。
叩かれ、ののしられ、辱めを受けているにもかかわらず
さんまも女の子もとっても幸せそう。なぜ??
こう考えているとすかさず彼らが、
「日本のポ〇ノと同じ。」と小馬鹿にした調子で言った。
後日彼らの発言を立証する事件が起こる。
ケース2.恥ずかしいビデオ事件
(↑ケース2についてはGoogle検索エンジンからバンを食らいそうな内容なので転載を控えますが、
内容としては「日本人のイヤよイヤよも好きのうち」について東欧系の友人たちと下ネタ炸裂で激しく議論した。 文化の違いからくる職場での摩擦、セクハラには気をつけねばならない、といった内容でした。
”確かにこの映像はなにかおかしいのではないか?”
叩かれ、ののしられ、辱めを受けているにもかかわらず
さんまも女の子もとっても幸せそう。なぜ…
というこの問い。
当時の私にとって雷に打たれたような衝撃でした。
考えたこともなかったんですね~
今ではインターネットやXを覗けばこんな話題がしょっちゅう出回っていますが、ネットで受けた批判とは比べ物にならないことでした。なんせ相手は酒に酔って激怒していましたから笑
自分の思う”フツー”というのが、
全くフツーじゃない人たちがいる。
もしかして自分の捉え方や男女観はテレビの影響を受けすぎているんじゃないか?
よくよく考えてみなければならない。
と思ったのをハッキリ覚えています。
私、現在幼い我が子に見せるメディアの取捨選択にとてもうるさいおばさんなんですね。
その源流はこの明石家さんま事件にあるのかもしれません。
ちなみにこれは社会学のレポートだったんだろうと思ってみたら、
国際経営学部の人材開発のクラスで提出したレポートでした。
よくこんな落ちぶれた週刊誌のコラムみたいなレポートが受理されたなと・・・ 評価が何だったのか気になります。
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