みんなが知らない桃太郎の世界。おすすめ派生本の紹介【沼】

ももたろう

みんなが知ってる桃太郎。

みんなが知ってる定番だからこそ奥が深い…?

実は桃太郎は昔からツッコミ(批判)どころ満載な作品であり

かつては福沢諭吉、芥川龍之介、高畑勲監督からツッコミの入っている昔話なんだそうです。

確かに、何度も読むうちに

「イヌ猿キジは、きびだんご1つのためになぜ命をかける?」

「鬼が犯罪を犯した理由は?皆殺しにする必要はあったのか?」など

疑問が後から後から出てくる作品で、だからこそおもしろいのですよね。

子供と沢山話すきっかけになりました。

以下、桃太郎沼な話と、


おすすめ派生本の紹介です。

辻めぐみ
辻めぐみ

桃太郎、定番なだけあって、
子供向けから大人向けまで
いろいろあっておもしろい!

まず「桃太郎絵本」の決定版といえばこちら

以下は、
いくつか読んだ桃太郎関連作品の中でも
特に子供が楽しんだ絵本です。

多角的な視点が養われる「桃太郎」派生本

桃太郎派生本

「桃太郎が語る桃太郎」 (1人称童話)

桃太郎の口から語られる桃太郎です。

お話の最後には

・あなたも他の登場人物(鬼、おばあさん、猿など)の目から見てみよう!
・鬼はどうして金銀財宝が欲しかったのだろう?
・お話に出てこない出来事や気持ちも自由に想像してみよう!



など、考えさせられる問いが立てられています。


浦島太郎やシンデレラの一人称バージョンも出ていますが、


1冊読めばあとは自分で
「オレは浦島太郎。あれは海が穏やかな日のことだった。一匹の亀が…」


なんて調子でどんどん話せそうです。

小1息子イチオシの一冊。

そういえば昔、


「ボクのお父さんは、桃太郎というやつに殺されました」「めでたしめでたし?」

という、新聞広告コンテスト大賞作もありましたね!(衝撃的でした)

「空からのぞいた桃太郎」

鳥瞰図でみる桃太郎です。
桃太郎の旅路も、鬼ヶ島の鬼がうじゃうじゃいるのも上から見れます。


大人の楽しみ方としては
巻末についている岩波書店社長さんの解説書が読みごたえありました。

1つの昔話を通して
親子の会話が大きく膨らんでいきます。

昔話って
掘り下げようと思ったら
いくらでも掘れるんですね。

雑穀もちきびでガチの「きびだんご」も子供たちと作りました。
(ちょうど豆まき鬼退治の時期でした!)

夫もおどろく美味しさでした。


私はこんな本を昨年読んでいました。
文学の知識がまったくないので、
真新しくてとてもおもしろかったです。

社会学が好きな方にもおすすめできると思います。
「文学のトリセツ」小林真大

日本人なら誰でも知ってる「桃太郎」

あなたも一歩踏み込んでみませんか…?

 

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