「外国語を身につけるための日本語レッスン」を読んで。

おうちえいご園辻めぐみ
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こんにちは!

おうちえいご園の辻めぐみ(@eigohome)です。

私と子供たちの自己紹介はこちら


「外国語を身につけるための日本語レッスン」 (三森ゆりか著:つくば言語技術教育研究所所長 )を数か月前に読み、影響を受けています。

「外国語を身につけるための日本語レッスン」

読書ポイントメモ


日本語的な言語感覚で発想した言葉をそのまま外国語に訳しても通じない。

日本語は主語が省かれがちなのはもとより
  問答のスタイルからして違うから欧米で通じない。

・それらの問題点を打開するには
 まず翻訳しやすい日本語「中間日本語」を獲得すること。

日本語で話すとき、

私は主語も目的語もたっぷり省いてしゃべっちゃいます。

自分で自分にうんざりするほどです…。

そんな私に育てられた子どももそうです。

先日の記事:日本語の癖がついた子供の返事にも書いたように

英語を使う上で、「支障」があるレベルだと感じています。

おうちえいご園辻めぐみ
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もっと明瞭な日本語を普段から話すようにしなきゃ。。。

中間日本語とは

英語には基本主語が入っていますが、日本語の場合、すべてに主語を入れると途端に日本語らしくない不自然な文になってしまいます。(翻訳文調)
試しに絵本や本のすべての文に主語を入れてみてください。気持ち悪いです。

そこで、「三森式主語挿入の規則」を適用し不自然にならない程度に調整するのが中間日本語だそうです。

おうちえいご園辻めぐみ
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中間日本語で話す・書くのが日常になると英語を話す時もサラッと出やすくなる気がしますね。

おうちえいご園辻めぐみ
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日本語で省かれがちな主語、三人称や

代名詞「あれ」の中身を意識するようにしていますが

それでも長年の癖があり主語抜き代名詞だらけ会話が直りません…。

頭に浮かんだままに返す会話それが羅列型レトリック

文の構造とは別に、
もう1つの日本語話者が外国語で話す時の課題となりうるのが

羅列型レトリックです。

「羅列型レトリック」

会話のキャッチボールの真逆で

問いがあってもそれに答えずに

問いに関連して思いつく事を

そこはかとなく述べつらねるレトリック 
だそうです。

英語でそんな返答をしていたら

欧米では「話がかみ合わない人だな」と思われて以後相手にされないよ~~ってな話が書かれていました。

(三森さんの本は割と”欧米賛美”寄りです。苦手な方もいるかも。)

実際、海外相手に仕事をした経験から考えると頷けますけどね。

たまに聞くこんな会話

ちょっとずれた回答をするBさん。

Aさん:「前の会社と今の会社の違いで苦労したことはありますか?」

Bさん:「そうですね~、やっぱりやり方が違うので・・・ 
   (苦労といえば…)
  前の会社にはXFシステムが入っていたんですけど、
  問題が多くてそのせいで会社を移ることにもなったわけで、、

  (XFシステムの問題点の指摘が延々と続く

  一方今の会社のシステムはAAシステムなので
   使いやすいですね~~
   まぁ始めは慣れるのに時間がかかりましたけど。

Aさん:(ということは…システムに慣れるのに苦労した、ということなのかしら…。違いで苦労ってわけじゃないよね?それにしてもXFシステムの問題点はどうでもいい話だったな…。
  「大変な苦労をしてこられたわけですね!
  どうもありがとうございました~。」

  • 聞かれたことにストレートな返答になっていない
    (”苦労”というキーワードだけに着目し問いに対応していない)
  • 問いに答えていないのに日本では相手はそれを指摘しないことが多い

英語が上手くなりたいなら問答型レトリックを身に着けよう

羅列型レトリックを使わず

問答型のコミュニケーションスキルの獲得をすることが

外国語習得に有効
だそうです。

要は会話のキャッチボールなんですけどね。

本の指摘を読んで初めて気づきましたが、うちはこれが出来ていなかったです。

なので三森さんの本に書かれているやり方を実践しています。

特に功を奏し始めているのは問答ゲームです。

問答ゲームについて詳しく知りたい場合は、同じく三森さんのこちらの本のほうが詳しく書かれています)

英語力につながる力:子どもと問答ゲーム

不思議なことにうちの子供達は問答ゲームが好きでたまにやりたがります。

わたし「あなたはブロッコリーが好きですか?」

子ども「はい、私はブロッコリーが好きです。どうしてかというと、体にいい野菜だからです。」

(この時必ず、返事のはい、と主語である私も入れる。けっこう忘れる)

7才のほうは、好きでも「嫌い」もしくは嫌いでも「好き」という意見で答える変化球問答ゲームも楽しんでいます。

わたし「あなたは蜘蛛が好きですか?」

子「はい、私は蜘蛛が好きです。どうしてかというと、害虫やその卵を食べてくれるからです。」(本当は蜘蛛が嫌い)

こういった問答はディベート力にもつながりますね。

このほかにも、事実か・意見か を見極めるゲームもやっています。

いろいろやってますけど

やっぱ子供の話すことって支離滅裂だし

私の話してる事・書いてる事もよく論点がずれています。

ブログを読んで下さっている方、

私のおうち英語講座を受講して下さった方、

すみません・・・・

改善工事中です・・・

「外国語を身につけるための日本語レッスン」、個人的におすすめの一冊です。

三森さんの本についてこちらにも詳しくブログ記事にしています