小学生から公文で英語を始めた私のケース

辻めぐみ
辻めぐみ

♪俺は昭和生まれ平成育ち♪インドアな奴はだいたい友達。

2020年の記事にVoicy音声配信を後日加えてお届けします。

小学生から公文で英語を始めたケース。

結論から先に書いておくと、
個人的には、幼児が公文英語で英語に触れ始めるのは全くおすすめしないです(ごめんなさい)
お子さんが小学校中学年以降であれば公文英語はアリだと思います。
公文で国算を学ぶついでに始めやすいですし、家庭での英語取り組みゼロで中学英語に丸腰で突入しない構えができます。ただ、その場合も公文英語全振りではなく、以下に紹介するような家での取り組みで公文に足りない部分を補ったほうが英語力が伸びます。なお、英語に本気のご家庭であれば、公文英語ではなく英語多読の取り組みをおすすめします。

今日は乳幼児期からではなく、
小学生から公文で英語を始めた私のケースをお話します。

私は地方のどこにでもいそうな小学生でした。


公文で英語を学習したのは高学年の約2年間です。
公立中学入学を機に公文は辞めました。

中学英語がスムーズに始められたので、
公文英語をさせてくれた両親にはとても感謝しています!!

ただ、2025年から人生をやり直すなら公文英語は選びません。理由は後述


当時の読み書きベースの英語学習法よりも

もっと英語力を伸ばせる方法があったのになと思っています。

公文英語で学べたこと

私は小学校5年生頃に自分の意思で親に「英語の習い事をしたい」と頼み

公文の英語を習い始めました。

(英会話教室は通える範囲になかったので)

「英語」という文字の張り紙があった近所の公文教室へ行き

英語・国語・算数を始めたのです。

私は外国と外国語に興味のある子どもだったので(重要)

家でも教室でもしっかり教材を使いプリントを解いていました。

当時は英単語を覚えることに楽しさを見出していました。

おかげで「英語の基本的な語彙」を身に着けることができました!

身につかなかったこともあるのでそれは後述しますね。

当時の公文教室で私が学んでいた英語のはこのようなもの↓でした。

・ant から始まる簡単な単語の書き取り練習
・antなどの単語カードを読み上げるマシンとCDプレーヤーを使う
・I want a melon. のような面白みのない英語を覚える
・プリントをこなして覚える

大昔の話なので、今はさぞ変わっているだろう思いましたが、

現在の教材を教室で触って先生のお話も伺うとそうでもありませんでした。

音声ペンが加わり、プリント上のイラストが増えた、少し実用的な英語になったという印象でした。

私の公文英語学習、惜しかった点

公文英語をやらせてもらえことは
英語を何もしていないよりはるかに良かったんです。
感謝感謝です。

ですがね、
今我が子や周りの子供たちが英語力を伸ばす姿をみながら

自分が受けた「はじめての英語学習」のここが足りてなかったよね

もっとこうすれば英語力がもっと伸びたよね
英語で苦労しなかったよね


と思う事が沢山あるので書きますね。

ちなみにその後ガリガリ努力して大学時代にTOEIC900点台までいきました。(留学なし)

①英語と意味ではなく、英語と和訳を紐づけていた

公文英語のプリントは

英語の下に日本語訳も必ず書いてあります。

ですので私は「英語とその意味」ではなく「英語と日本語訳」を紐づけしていました。

日本語のほうが分かるんだからそっちばっかり見ちゃうよ。

そうすると、

Look! It’s an elephant! と聞こえてきたときに、

「Lookは見る」「It’sはそれは、で、elephantはゾウ。
アネレファンって聞こえたけど文字でelephantって書いてあるからゾウだよね」

なんて文字を見て考えながら訳読をするわけです。

これは英文読解のスピードを遅くすると言われるやり方です。試験の長文読解であれば致命的。

英語のままで瞬時に意味を理解する、ビジュアルでイメージできることが大事です。

今の公文英語教材は昔よりもイラストが豊富になっているので、「英語の音とその意味」をダイレクトに結び付けやすくなったと思います。少しは。

小学生(特に中学年以上)から英語を始める場合、日本語訳の記載があるほうが理解が進めやすいので、訳があること自体はよいです。でも英語に触れるのがその方式のみ、というのは、まだまだ頭の柔らかい小学生にとってもったいないと思います。日本語訳が分かった後も毎度日本語訳付のものに触れるのではなく、訳なしの英語にも触れて欲しいです。

②リスニングの時間が圧倒的に足りなかった。

これは公文に限ったことではないですが、
リスニングに費やす時間が少なすぎたと考えています。

私は公文英語を2年間やった後の中学時代に

NHK教育の海外ドラマやアニメで

二か国語放送がある番組を見つけては副音声にして聞いていました。

ですが当時の私はリスニングの積み上げが不足しており

聴く耳が育っていないのでほとんど聞き取れませんでした

聞き取れもしない言葉を話したり読んだり書いたりするのはハードルが高いです。
まずは聞くことからです。

当時としては画期的な、カード読み上げマシンCardy様様(大好きでした)と英語CDを私はけっこう聞いていたほうなんですが、それでも全然足りなかったと今は分かります。

6年生頃から、英語でマライアキャリーやセリーヌデュオンのCDも自分でツタヤで借りてきて聞いていましたが、歌詞が大人の恋愛なので意味の分かる英語のインプットには至っていませんでした。(英語のリズム感や音素には触れられたので無意味ではなかったです)

このブログに始めて飛んできた方はビックリされるかもしれませんが、
乳幼児期からおうち英語を2年以上しっかりやった子どもであれば、
年相応の子ども向けの番組の英語はある程度聞き取れます。

理由は、
娯楽として子ども向けの歌や動画から
日常的に英語を耳にして日々英語の音インプットが積み上がるからです。

小学生スタートであっても、
英語教材CDやDVDを日常的に見るだけで
リスニング力の付き方が全然違うと思います。
英会話教室に通っている場合は教室から配布されることも
最近は増えています。ぜひ活用して欲しいと思います。

それから、音を単語単位でガッチリ区切って覚えていたのも今ならやらないと思います。

冠詞も含めた音(Elephantエレファンではなくan elephantアネレファンやthe elephantジエレファン)で覚えてもいいくらいです。

だって実際に使われるときはほとんどがそう聞こえるんだから!!!
耳で聞き覚えた後に、文字で見て始めて「an」の存在を知るという順番でも良いはず。

③ 自分のために英語を使う機会がなかった

教材だけではなく、「本物の」英語に触れる機会が

自分の子供時代にあったらどんなに良かっただろうと思います。

別に毎度外国人や英語話者の先生が相手じゃなくてもいいんです。

生の英語じゃなくても

自分の好きな分野の英語の動画や絵本に触れた時

ほんの一語でも、一瞬でも聞き取れる英語があれば

それは子どもにとって大きな喜びになり

「自分のために英語が使えた」実感になるんではないでしょうか。

英検や成績のためではなく、
自分人生を楽しむために英語が使える。

そんな経験がのちの英語学習の大きな動機になるはずです。

私はそんな経験が不足したにも関わらず
海外に興味があったのでなんとか英語を頑張れました。
もし子ども時代から英語を使ってもっと楽しいことが出来ていたら
今よりもずっと高い英語力に至っていたと確信しています。

もしあの時、我が家に数冊でも本物の英語絵本があれば。

英語の子供向けビデオテープが1つでも家にあれば。

公文で学んだ読み書き英語が最高に生きたはずなのです。



英語を「英語を英語のままで理解する」し「自分のもの」として使うことが

少しは出来ていたのでは、と思うのです。

公文に限らず、英語教室でもなんでもそうですが、せっかく習いに行くのであれば、プラスしておうちで出来る事もやって最大限いかせるといいですよね。

英語教室であれば英語絵本やビデオを貸し出ししてくれる教室も増えています。
全国に沢山あって身近な存在の公文教室にも
英語絵本の本棚が出来たらいいな~と思います。

辻めぐみ
辻めぐみ

タイムスリップして当時の我が家におうち英語を導入したい・・

今は昔と違い、

英語のコンテンツや英語の絵本にもっと気軽に触れられるようになりました。

でも、まだまだ「敷居が高いイメージ」があったり、「英語ができる親にしか不可能」といったイメージがあるのではないかと思います。

「そうじゃないよ」ということをもっと広く知ってもらい、
英語絵本と子供たちとの接点を取り持てたらいいなとの思いで、インターネットの片隅で書いております。

いずれ中学高校で英語をガッツリ学んでいく子供たち。

英語とのファーストコンタクトを「勉強」にするか「世界を広げるツール」にするかは親次第です。

つづき