おうち英語で漏れがちな「〇〇な英語の話し方」の重要性

おうちえいご園の辻めぐみです。
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ナイスで丁寧な英語の話し方は大事

能力や勉強としての「英語」ではなく、
人と気持ちの良いコミュニケーションをとるための英語を考えた時、
「ナイスで丁寧な英語の話し方」はとても重要だと私は考えています。
前回のエントリーで熱く語りました)

自分自身は海外出張があった時代には大人として気を付けていましたが、おうち英語として子供の事となると…長い間忘れていたかも(><)

我が子は赤ちゃんの時からスタートしたので、幼い表現のまま小学生まで来てしまった気がします。

いや、気を付けようとは思っていたんですけど、自分自身が丁寧な英語が完璧に使えるわけじゃないし細かなニュアンスが分からない事も多いので導くのが難しいです。どうしたらいい~???

ネイティブはこう子供を導いている

例えば子供がジュースを飲みたい時、
I wanna drink juice!やJuice, Please.と言えば意図は伝わりますが…

先日、アメリカ人の従妹家族がきていた時にみていたら
4才の息子がそういう言い方をしているとすかさずママのお導きが入ります。


それならちゃんとお願いしようね、とか
“Could you ask more politely?”(もっと丁寧に言ってくれる?)と伝えて

“Can I have some juice? please, Mom.”と子供に言い直させていました。

子ども同士の会話に関しても、お友達に話しかける時のNiceな言い方を親が教えてあげていましたよ(具体例は忘れてしまった…)。人と接するときは優しく親切に、というのを言葉遣いから徹底して伝えていました。


ーインターの場合ー

国内インターナショナルスクールにお子さんを通わせているママと先日おしゃべりしてこの話をしたら…

インターでも同様に先生が子供の言葉遣いを導いているそう。
(日本語の公立小でも先生は子供の言葉遣いを指導しますよね)

学校だと”May I ~.”で先生に許可を求めたりですね。


ーイギリスの場合ー
幼少期をずっとイギリスで過ごした方とやり取りしていてこの話をしたら、イギリスでは小さい頃から親からも学校でも丁寧な表現や話し方を叩き込まれると言っていました。(家庭や教育水準等にもよりけり、教育意識の高い層)

めぐみ
めぐみ

私、日本語では子供の話し方に気を付けて導いてきたつもりなんですけど、ここ数週間で「母語ですらまだまだ足りてなかったかも」と感じています。母語の話し方が英語にも影響しますからね。

おうち英語環境の限界?

このように、英語ネイティブで一定水準以上の家庭教育/学校教育を受けていれば、幼少の頃から日常会話でも学校でも、丁寧な話し方への導きがかなり入っているようなんですね。

これっておうち英語環境の我が家にはなかなか難しい。たいていの日本の親御さんにとっても難しいんだろうな~、「おうち英語の限界かも」と正直思いました💦

出来る範囲でやれることをやるのがおうち英語なので完璧な英語は求めないほうが精神衛生上良いですが、とはいえ非ネイティブであっても、せっかく子供に英語を授けるなら将来を見据えて意識してもいいのではとも思います。


おうち英語の語りかけフレーズを見てると、親から乳幼児にはOKでも、子が成長してそのまま外で大人や先生に対して使ったら違和感ありなフレーズも多いです。簡単にすればするほど命令形になっていたり。

英語を始めたばかりの頃や、子供がまだ小さいうちは全然いいと思います。でも、もし語りかけを継続するなら、英語の成長に合わせて親子の話し方もレベルアップしていったほうがいいんだろうなぁ~。いやーでもめっちゃ難しい…!無理な要求!!!これ読んで困っちゃった親御さんいたらごめんなさい。私も悩んでます。

おうち英語っ子だからこそ

外国語として英語を学ぶカタコト英語、カタカナ発音の子ならともかく、おうち英語っ子だと発音がよかったりスラスラ話せたりしますからね、だからこそ話し方によっては乱暴に聞こえてしまう可能性があります。うちの長男の英語も、たまに「え!他所の人に対してそんな尋ね方はやめて!」と思うことがあります。大人になるまでに徐々に本人も気づいて直していけたらいいなと思います。気持ちの良いコミュニケーションがとれる英語を使えるほうがいいですよね。

おうち英語的、出来る限りの対応

・語りかけするなら徐々に丁寧表現も取り入ていく
・見せる英語動画等の言葉遣いをチェックして選ぶ
・日本語でも気を付ける
・外注

私個人としては、もしおうち英語をやり直すとしたら、出来る範囲で英語語りかけを徐々に丁寧な表現にしたり、クッション言葉(if you don’t mindとか)を取り入れてみたりもう少し早い段階から気を使ってあげたらよかったかなと思いました。(長男小1の時には遅かった気がしていて、出来れば年中さんくらいから気をつけたかった。)

自分で書いといてなんですがそれってかなり高度な英語力が要求されますよね…。出来ないなら出来ないでいさぎよく諦めるもヨシだと思いますし、我が家もそうなのですが、英語だけでなく日本語で丁寧な表現、親切な言い回し、気持ちの良いコミュニケーションが出来るようになることからだと肝に銘じております。

おうち英語の場合、親語りかけからのインプットは年齢とともに徐々に減る傾向にありますし(やらない家庭もある)もっと重視すべきは与える英語リソース。うちは見せる動画や本の言葉遣いは幼い頃から割と厳選していたのでそこはよかったかなと思います。

あとは今後出来る事として、おうち英語だけではなく外注で、言葉遣いまでみてくれるようなハイレベルな教室や学校に入れるとかですかね(資金)。ちなみにOUTSCHOOLの先生は言葉遣い指導まではしない、ある意味優しいゆるい方がほとんどです。(でも息子がネイティブキッズが多い朝方クラスを受けた時には年上の他の子の話し方May I~や Would it be ok if I~?なんて表現を真似していたので多少は意味があるかも…。)

ゲーム実況英語への懸念

英語のゲーム実況動画などで言葉遣いが汚いチャンネルを毎日見せるのはまずいかも…?
我が家は今後も視聴を控えておこうと思いました。

ゲーム系のコンテンツは正直真似して欲しくないような言葉遣いが多いです。

基礎英語が出来ている子がエンタメでたまに観る分にはいいかもですが、親が「英語のために」と思ってそれだけをメインに視聴するのは良くないような…。

(※クリーンなものも探せばあるようで、ひでさんがXで紹介してらっしゃいました。英語に堪能な奥様がスクリーニング済だそうです。)

先月のアメリカ人従妹夫婦がうちに2週間滞在中、アメリカからニンテンドースイッチを持ってきていたので、毎日のようにゲームで遊んでいました。

そこで我が子がゲームプレイ中にアメリカ人から真似習得した英語をご覧くださいww

“What the…!”
“Damn!”
“That’s gross!”
その他命令形の英語おたけび



その時の私のツイートです↓
「長男(9)がゲームする時と同じ口調で従妹夫婦に話しかけるからヒヤヒヤする。一緒にプレイしてる時は例えばTake it!と言っても違和感ないけどそれ以外の時はRudeなのよ…。なまじ英語が話せるからこそRude。私のこれまでのわずかな語りかけも影響してるかも?親→幼子なら違和感のないワンフレーズでも子が周りの大人や友達にそのまま使ったら違和感のある話し方になる。 」

※ゲームを使った英語学習のプログラムやクラスなど、教育者の大人が考えて作ったものに関してはこの話には当てはまらないと思います。

英語には敬語がないは嘘

「英語には敬語がない」と昔どこかで聞いたことがありますが、これ嘘です。

日本語の敬語と完全一致しないだけで、英語にも敬語や丁寧語にあたる表現は沢山あります。しかも段階がたくさんある。参考:英語の丁寧な表現のレベル(Englishhub.jp)

Twitter(X)では海外在住者や英語の先生がしばしば取り上げているので、私もここ数年で勉強したつもりになっていましたがまだまだでした。

非ネイティブ英語こそ敬語が大事

私がちょうど子供の英語言葉遣いに気をもんでいた時にこんな動画がリリースされていました!

動画は「子供のおうち英語」の話ではなく「大人の英語」の話ですのでご注意下さい。
大人の段階でこんな英語が話せるようにするには、今から少しずつ気を付けていくとよさそうです。

大人向けにこんな本もありますね(Amazon広告)

今後のラインナップ

・従妹と話した教育の話
 ー英語圏のほうがリソース豊富!?子供に伝えたいあの概念
・日本は素晴らしい国、でもコレだけは本当に悩ましい…

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