アメリカ人の親戚家族と過ごした2週間

こんにちは。おうちえいご園ブログの辻めぐみです。
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10月は、アメリカワシントン州からアメリカ人の親戚が東京の我が家に遊びにきていました。

私自身は生粋の九州生まれ九州育ち日本人なのですが、アメリカ人と結婚した叔母がおり、その孫たち大勢(私と同年代)との付き合いがあります。彼らはアメリカ生まれアメリカ育ち。見た目はアジア系要素が出ている子もいればまるっきり白人に見える子までさまざま。日本や日本語への興味もそれぞれです。その中でも大の日本好きで私と一番仲良くしている従妹とその夫、4才の子供が今回2週間私の自宅にステイし、東京観光をして回りました。

アメリカ人の視点からみた「日本の素晴らしい所」を毎日ラジオのように常に聴かされていたので「うん、日本って本当に素晴らしい国だよね!!」という気持ちでいっぱいになってます(1つだけ、ここは変わって欲しいと思う点が従妹と一致したのでそれは次回)

リラックスゲームタイム

2週間の滞在中、英語はどうだった?

まず、おうち英語仲間やフォロワーさんから一番よく聞かれた質問について書こうと思います。

2週間の滞在中、英語はどうだったか。変化はあったか。

結論からいうと

・これまでのおうち英語によるアウトプットは見られた
・2週間でいきなり英語力が上がるなんてことはない
・新しく覚えた表現や単語は10個程度
・英語うんぬんよりよりも良い経験
(後述)

子供たち、英語は当たり前に話していました!

日本で普通に暮らしていると「英語しか通じない」なんて場面は、環境を買わない限りほぼありません。

英語を話す必然性がないとわざわざ英語を話さないのが自然ですし、話さない子は多いのではないでしょうか。うちの下の娘もまさにそのタイプなのですが、親戚滞在中は徐々に英語モードがONになってきて、従妹家族とは当たり前に英語で話していました。これまでの英語のインプットが意味を成しました。(私や夫、兄には日本語)

我が家は英語教室利用やおうち英語仲間と英語プレイデート等をやっていないので、ふだん英語を話す相手といえば今までOUTSCHOOLで会う海外の先生やお子さんくらいでした。今後は折に触れて「英語を話す相手」として「アメリカの家族」を子供たちは思い出すのではと思います。

ちなみに…

日本にいながらアメリカ留学環境のような最中、
英語でさほど不自由なくコミュニケーションを取っている我が子たちを見て私が思った事としては…

もちろん「おうち英語をやってきてよかった」「やってきてなければこんな風には関われなかっただろう」という思うシーンもありましたが、

とはいえ、英語が話せること自体はそれ以上でも以下でもない

という感覚も沸き起こりました。
相手とどんな風に何をやり取りするかのほうが断然大事です。


それから…

英語母語話者と毎日濃厚に過ごす中で、

「私たちが英語ネイティブのような流暢なスピーキングを目指すのはナンセンス。ていうかフツーに無理」という実感も改めてありました。(当たり前と言えば当たり前の話だけどおうち英語沼ではネイティブ級を目指している人もけっこういる) 

人としての中身と心ありきで、非ネイティブとしてコミュ力の高い英語力を目指したいなと再確認しました。

(で、まわりまわって↑のためには英語力を高めることにはなるんですけどね。ベクトルがうちはここなんだなと。)

相手とどんな気持ちで関わるか、コミュニケーションの根幹

Ganpla shop in Akihabara

親たちの英語

親たちの間では、毎日「今日なにが食べたい?」「明日はどこにいく?」「〇〇のチケットはどうする?」「何時に計画する?」といった必要な会話がエンドレスにありました。内容によってはちゃんと通じてないと困る事もあったので、私が一番英語の頭を使ったと思います。

また、英語は相槌だけではなくしっかりとした言葉の切り返しや言語化を求められるところがあって、なおかつそういうちょっとした部分に気持ちが表れやすいので気を付けていました。
これは、オンライン英会話などでの「英語の練習」では気づきにくいですが、仕事で海外出張してた時代には私が大事にしていた部分です。改めて思い出しました。

普段英語を使わない夫も頑張っていました。

アメリカ人の従妹夫婦もうまく言語化して伝えてくれたり、英語を工夫したり日本語をワンフレーズ覚えて使ってみたり頑張ってくれてたと思います。ありがたかったです。おかげでお互い気持ちよく過ごせました。


単に「要件が伝わればいい」というものでもなく
とにかくみんな気持ちの良いコミュニケーションに努力していました!

ナイスな関わり合いに注力できたことが良かったなと。

(これって相手が日本人家族だったとしても同じですよね)

中でも私はちょっとした返事(ありがとう、どういたしまして系、話への反応)や言い回しに一番頭を使いました。「朝食づくりを手伝ってくれない?」とか「お風呂先に入っていいよ~」という日常会話はいろんな言い方が出来るわけですが、英語がカタコトでもない人が単刀直入にPlease help me cook breakfast.とかYou can take a bath now.とだけ言うと若干ぶっきらぼうな感じを受けるかなと思います。おうち英語で親子間だとあんまり違和感ないかもしれないけど、大人相手に言うと違和感があって。久々にWould you like~, Could you~, Do you mind~ などの丁寧な言い方にしたり、逆にカジュアルに「卵焼き作ってるから見てみて~、一緒に料理しようよ~」という言い回しに変えたり、少しずつ場に応じて工夫できるようになっていきました(私が)。たぶん、英語圏への長期留学経験がある方なんかはこういう英語を沢山経験してるんでしょうが、私は短期滞在しか経験がなく今回初めてでした。

何が言いたいかというと
お互いが心地よく過ごすことを大切に思えば思うほど「伝わりさえすればいい」という話し方や返事はしたくなかったという事です。

ー英語が流暢ではないなりにー
うちほど英語に力を入れていない私の兄家族、いとこなどとも集まる機会もあったのですが、誰も英語を理由に物おじしませんでした。せっかく日本にきてくれたから出来る限り心を通じ合わせたいという意気込み、笑顔とハートの体当たり英語で沢山関われたことがすごく良かったです。全員にとって温かい思い出になりました。

プティット村@吉祥寺

他の家庭という異文化との関わり

そもそも日本人の家族とも2週間も一緒に暮らしたことはないわけです。
私の実家で兄家族と2~3日行動をともにする事はあって、あの楽しい日々がもっと長くなったら楽しいだろうなという感覚でその日を待っていました。

周りからは「2週間も受け入れるなんて大変なんじゃない?大丈夫?」なんて心配もされていましたが、お互いの文化や暮らしに興味を持ちながら楽しく過ごしました。鍵は「言語化」だったと思っていて、日本式に気を遣いすぎることや暗黙の了解をやらずに、頼み事やお礼ははっきり伝えるアメリカ式でいったのが良かったかなと思います。一方で、従妹は日本的な「和」を重んじる考えも好きなアメリカ人なので、周囲への配慮はお互い日本式だったのでやりやすかったと思います。(最後のほうは私だけホスト疲れと英語疲れがちょっと出ちゃいましたが)


ー他の家族と過ごすことー
アメリカ人だから、というよりも個別の異文化を持つ家族として「他の家ではこんな風に子供に教育してるんだ」「他の家にはこんなルールがあるんだ」
という視点で、私達夫婦も子供たちも大いに勉強、良い刺激になりました。


子供たちは、従妹の息子(4才)とよく遊び、言葉が壁になることはなかったです。でもたぶん、子ども同士は言葉が通じなかったとしても楽しく遊べていただろうとも思います。(4才なのでまだ非言語の遊びも盛ん)
年齢が私の長男9才、長女6才、なので、4才の弟が出来たような感じでした! 9才6才、ある時はお手本のように振舞おうと頑張ってみたり、ある時は常に忙しくしてるママ(私)に甘えたくなってみたり。
子供たちにとっては、英語がどうこうというよりも「他の家族と一緒に暮らした経験」「2週間弟ができた経験」になりました。とにかく毎日が楽しそうだったのが何よりです。


おうち英語や教育に関する発見

人とのコミュニケーションという観点からみて、我が子が「英語の丁寧な話し方」をどう習得するかは、3年前にTGGに行ったときから気になっていたのですが今回改めて先々みていきたい課題だなぁと感じました。その話は次回書きます。


今後のラインナップ

・おうち英語の落とし穴!?「英語の丁寧な話し方」の大切さについて
・従妹と話した教育の話
 ー英語圏のほうがリソース豊富!?子供に伝えたいあの概念
・日本は素晴らしい国、でもコレだけは本当に悩ましい…


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