多読と大量の絵本読み聞かせは別物。多読本って何?

SNSで初心者の方からメッセージを頂くときに、言葉の定義からかみ合わないことがあるので私の中の定義を一度ブログに書いておこうと思い立ちました!言葉によっては人それぞれの捉え方があって良い言葉ももちろんありますが、お互いの定義が全く違うと齟齬が生じてしまいますね。

多読と絵本読み聞かせは別物(混ぜるな注意)

大人の多読については辞書を引かない、日本語訳しない、合わない本は読むのを辞める、多読三原則が有名ですね。ここでは子供の多読の場合の話の中でも、私が気になっている部分に絞ってお話したいと思います。

英語多読って大量の絵本を大人が子供に読み聞かせることではなく、子ども自身が音読または黙読で本を幅広く沢山読んでいく中で、読む力をつけ英語力を高めていく学習法だと私は理解しています。

辻めぐみ
辻めぐみ

子供の多読は
大量の読み聞かせ(親が読む)ではなく
子ども自身が自分で読んで学ぶ学習法!


多読教室を運営する先生や、帰国子女やプリ卒、おうち英語の子供たちに英語を教える先生、アメリカ人で現地の英語ネイティブの子供たちに教育を施している先生から教わり確認しました。(特に大阪で多読教室を運営するまさみ先生には一番お世話になっています。)

英語絵本に触れ始めてまだ右も左もよく分からないうちは、
多読=たくさんの絵本”読み聞かせ”も含むと勘違いしていた時期もありました。
生後半年の息子にDr.Seussを読もうとしたこともありました(汗
多読本(リーダーズ)がどういった目的で作られた本なのかも最初はよく分かっていませんでした(哀)
当時間違って認識し書いていた記事は後から訂正を入れています(漏れがあるかもしれませんが)

乳児のうちから「多読」はしません。
早くから意図的に多量の絵本を読み聞かせしたり、ましてや子供自身に読ませようとしたり、多読用リーダーを取り入れて語数を気にするよりも、先々で多読をスムーズに取り入れるためにも別の取り組みからしたほうがいいと思います。

初期の多読本(リーダー)は学習教材

特に初期の多読本(SNSでよく目につくものではサイトワードリーダーズ、CTP等)は子供が英語を読む練習に使う本(学習教材)であって、親が子供に読み聞かせる本来の絵本ではありません。

I can readシリーズ、CTPなどもそう。一番下のレベルは簡単なので赤ちゃんでもわかりそうな内容ではありますが作られた目的が違います。
読み聞かせたらNGというものでは決してないですが、日本で言うと「毎日1分音読練習ドリル」のようなもの。なので赤ちゃんに「英語絵本」としてリーダーをメインに読み聞かせるのは個人的には勧めません。もちろん、すでに楽しんでいる、親子で楽しんできた過去があるという方はそれでいいと思います。つまり多読本も使いようなわけですが、とはいえ絵本軸のおうち英語が楽しみたいという方であればのっけからメインにするアイテムではないはずです。あまりに違う使い方がSNS(特にインスタ)を通して一般に広がっていて、界隈ではもう何年も疑問の声がささやかれているのでブログに書いてみました。

赤ちゃん~3才頃におすすめの絵本

では幼い我が子に何を読んであげればいいの?という話になりますよね!
例えばこのへんの作家さんの本がおすすめです。
Eric Hill、Leslie Patricelli、Karen Kats, Bill Martin Jr.,
これらは多読本ではなくオーセンティックな絵本たちです。これを読み聞かせて「英語力が上がる」「〇〇力がつく」という学習目的の本では全くありません。本というものは「おべんきょうとして」ではない与え方、楽しみ方をして親子が良い時間が過ごすことが結果的に一番の種まきだと私は考えています。