【おうち英語本先行レビュー】「おうち英語語りかけパターン75」バイリンガルベイビー

「おうち英語語りかけパターン75」バイリンガルベイビー

おうち英語の取り組みの中の1つ、
親による英語の語りかけ。

いろんな本や情報が出ていますね。
数ある情報の中でも私が今回あえてこの本を紹介するのは、「他の情報とは一線を画している点」があるからです。後ほど紹介しますので、そこも読んでいただけると幸いです。

本書は2024年7月19日発売(現時点で一般未発売)ですが、著者のアイシャさんからのご厚意で先行して読む機会を頂きました。PRの依頼は受けていませんが、私が個人的に推したい理由があるのでご紹介します。

7/19新発売!おうち英語語りかけパターン75

実際に読んでみて…こんな方におすすめの本です。

こんな人におすすめの本

・英語ネイティブ表現の語りかけをマスターしたい
・子供を人として尊重し子供の意見を大切にする育児がしたい
・そのためなら細かいニュアンスも気にする

著者のアイシャさん紹介

著者のアイシャさんは、YouTubeチャンネル・バイリンガルベイビーでご存じの方も多いはず!

観たことがある方は分かると思うのですが、アイシャさんの家族への接し方は、相手を尊重し対話を大切にしていて見習う事がいっぱいです。子供への声かけは、英語でも日本語でも「こんな風に言えばいいんだ」と学ぶことが多いです。うちでは時には子供も一緒に観ているチャンネル!英語も日本語も当たり前にある家庭を見て、おうち英語の子供たちは親近感を覚える事と思います。好影響。

2021年には『親から始まる「正解のない時代」を生き抜く世界基準の子育て 』を出版しています。

この本がまた良くて!私の目指す子育て、自分自身の生き方に近く、共感しました。
(特に、本のタイトルでもある「正解がない時代」という言葉!まさにそうだなと思っていて、この時代に親も子供もどう自分らしく生きるのか、そのヒントが沢山詰まっています。)

まだ読んだことがない方はぜひ読んでみてください。
今すぐ読みたい方は電子書籍Kindle版、忙しくて読む暇がない方は音声で本が聞けるAudibleもおすすめです。(このamazonリンクはアフィリエイトを含んでいます)

この本が他の本と一線を画している点

もう著者紹介の所でだいたい分かった方もいると思いますが…

アイシャさんの子育てマインドが反映されているのがこの本のとても良い点です。

改めてこの本が良かった理由を挙げます。

子育てマインドに根差した声かけである

本書では声掛けの根底に以下のようなマインドがあるのがとても気に入っています。

ただ「英語が出来るようになってほしい」という一心で英語を使って語りかけるのではなく、どんな親でありたいか、が反映された英語の声かけパターン集なんですよ。

親子が対等な関係を築く
・気持ちを沢山話し合える言葉選び
・子供が意見を言えるようになる下地作り

辻めぐみ
辻めぐみ


英語語りかけの本だけど、まずは日本語でマインドを真似したい

付箋いっぱいになりました

命令形や言葉のニュアンスを大切にしている点も好き

本書では、英語の細かいニュアンスについても紹介されています。私にはそれがよく分からないので、日英バイリンガル(英語が第一言語)のアイシャさんの視点がとても勉強になります。

おうち英語の語りかけって、最初はもちろんとても簡単な言葉から始めるほうがいいのですが、

例えば“Take a bath.”のようなシンプルな命令形の英語をずっーと使っていてもいいのかな?というのは気になるところですよね。強い命令形…。

子供には「相手を尊重したコミュニケーションが取れる人」になって欲しいはず。であれば親も子供にかける声掛けに、ちょっとした気遣いと優しさを入れる努力はしていきたいですよね。

英語のレベル

中学卒業レベルは必要です。副タイトルが「中学英語だけで話せる」ですからね。
一般大多数のおうち英語親にとっては良いと思いますが、英語学習オタク系のそこのあなたにはちょっと物足りないかもしれません。ハイレベルな英語の声かけやスラング表現はないです。ただし!英語力が高めの方には、英語パターン自体よりもアイシャさんによる解説が大いに参考になるでしょう。

ちなみに私はTOEIC900ちょい、留学経験なし、過去の仕事では英語使用あり、旅行、親戚付き合いで英語をたまに使用する者なんですが、10年おうち英語をやる中で自力で身に着けてきた「子育ての英語」が詰まっているなぁという印象でした。なので10年目の”今は”知っている英語表現も多かったですが「こんな言い回しのほうが良いんだな!」という気づきはたくさんありましたし、おうち英語を始めた当初に「なんといえばいいんだろう?」と悩んだ子育て表現、子どもの年齢別の子育て単語一覧がありよくまとまっていました。子供が0~2才頃に手にしたかった…。すべての英語パターンに「赤ちゃん向け」と「何歳の子供でもOK」の2種類が書いてあるのも使い分けの微妙なニュアンスが分かって良かったです。

発音のお手本あり

ダウンロードできる英語音声付なのと、各英語パターンを実際に使っているYouTube動画のURL(QRコード)も載っています!!

Youtube動画は、一部始終を見なくても、まさにその英語を使っている!という箇所(動画の途中)から再生されるという細かい配慮がありがたいです。

もっと早く出会いたかった

個人的な感想としては、我が子がベイビーの時期に出会いたかったです。親子の関係性はもちろんのこと、将来のことを長い目でみたときにも、非ネイティブとはいえ(だからこそ?)Niceな英語を使う習慣は大事だと以前から考えています。ちょうど昨年、アメリカ人の従妹家族が我が家に来た時、9才の長男が命令形でしゃべる姿が気になったね…。過去記事:ナイスで丁寧な英語の話し方は大事

あの時も書きましたが、いきなり英語でやるというよりもまずは日本語で、相手を尊重したやり取りが出来るベースが必要だと思います。でも親にとって日本語の声かけは無意識習慣になっていて直すの大変だから、英語語りかけから親の意識改革をする、というのもありなんじゃないでしょうか。おすすめの1冊です。

辻めぐみ
辻めぐみ

英語絵本読み聞かせの時に使える英語パターン、
英語教材を使うときに語りかける英語パターン、
というページもあったよ!